“はせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
馳出54.5%
巴西18.2%
波静9.1%
破誓9.1%
覇政9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老女は聞きもおわらず、窓の戸を開け放ちたるままにて、桟橋さんばしほとり馳出はせいで、泣く泣く巨勢をたすけて、少女を抱きいれぬ。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「とんでもないことで、巴西はせいの産だよ」
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その応募者のうちに把栗はりつ墨水ぼくすい波静はせい梅龕ばいがん俎堂そどう等の名を見出した事。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
また、ちょうど同じこの禅定寺ぜんじょうじ峠で、去年の夏——お千絵様を! と合掌して落命した唐草銀五郎からくさぎんごろうに対しても、破誓はせいの罪がないだろうか。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天下の民みな覇政はせいたくに沈酔し、一旅を以て天下を争わんとしたる幾多いくたの猛将梟漢きょうかんの子孫が、柳営りゅうえい一顰いっぴん一笑いっしょう殺活さっかつせられつつある際に、彼の烱眼けいがんは、早くも隣国の形勢に注げり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)