巴西はせい)” の例文
四川の巴西はせい下弁かべん地方は、いまやみなぎる戦気に、雲は風をはらみ、鳥獣も声をひそめていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「とんでもないことで、巴西はせいの産だよ」
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
巴西はせい地方からすべての農民を追って、ことごとく、涪水以西の地方へ移してしまい、それらの部落部落には鶏一羽のこすことなく、米穀は焼きすて、田畑は刈り、水には毒を投じ
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
巴西はせい閬中ろうちゅうにゆかせ、張飛、魏延と交代して難所を守り固め、張飛、魏延は還って漢中攻略をなさんとし、また下弁かべんへ人を派して、馬超に孔明の計を伝える、という完璧の攻略手配を
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)