“引止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきと66.7%
ひきとめ22.2%
ひきとど11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きびすかへしてツト馳出はせいづればおたかはしつて無言むごん引止ひきとむるおびはし振拂ふりはらへばとりすがりはなせばまとひつきよしさまおはらだちは御尤ごもつともなれども暫時しばし
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
四郎右衞門先々まづ/\引止ひきとめ下女に云付さけさかなを出し懇切ねんごろ饗應もてなして三郎兵衞を歸しけり其後三月十日に三郎兵衞二十兩加賀屋へ持參ぢさん先達せんだつての禮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いずれも久しく手入をしないと見えて、いのぼる蔓草つるくさの重さに、竹藪たけやぶの竹の低くしなっているさまや、溝際どぶぎわの生垣に夕顔の咲いたのが、いかにも風雅に思われてわたくしの歩みを引止ひきとどめた。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)