“ひきと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引取53.8%
引留21.2%
引止11.5%
抑留11.5%
引釈1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お見舞みまい方々かたがたも、つぎにお引取ひきとりなすってはどうじゃの、御病人ごびょうにんは、出来できるだけ安静あんせいに、やすませてあげるとよいとおもうでの」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
女は立膝たてひざして何事をか訴へ引留ひきとむるが如く寄添よりそへば、男は決然と立つてはかまひもを結び直しつつも心引かるる風情ふぜいにて打仰ぐ女の顔をば上よりななめに見下ろしたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
どれでも煙草たばこのやうにしつとりとした一しゆうるほひがあし引止ひきとめるやうなちからはなくて一へばすぐはひになつて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ひめをばかり墓所はかしょより、きたりてすくされよ、とロミオかたまうりしに、使僧しそうヂョンとまうもの不慮ふりょことにて抑留ひきとめられ、夜前やぜんそのしょ持歸もちかへってござりまするゆゑ、目覺めざめなばさぞ當惑たうわく
襦袢じゆばんや何かを縫つたり又は引釈ひきときものなどをして単調な重苦しい時間を消すのであつたが、然うしてゐると牢獄のやうなをりのなかにゐる遣瀬やるせなさを忘れて
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)