“御病人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごびょうにん50.0%
ごびやうにん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こと大切たいせつ御病人ごびょうにんいのちたすけようとしておいでのとき、ほかの人間にんげんいのちるというのは、ほとけさまのおぼしめしにもかなわないでしょう。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「お見舞みまい方々かたがたも、つぎにお引取ひきとりなすってはどうじゃの、御病人ごびょうにんは、出来できるだけ安静あんせいに、やすませてあげるとよいとおもうでの」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
へい、おくさま御機嫌ごきげんよう、へい、またとほりがかりにも、おとも御病人ごびやうにんをつけます。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いくらわたしこらへましてもね、つめたあせながれるやうに、ひとりでになみだるんですもの。御病人ごびやうにんまへで、これぢやあわるいとおもひますとね、たまらなくなるんですよ。それだもんですからね。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)