“病人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びやうにん39.6%
びょうにん34.0%
やまうど13.2%
びゃうにん1.9%
びやうほん1.9%
びようにん1.9%
やみびと1.9%
やむひと1.9%
マラード1.9%
ヤマウド1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同伴者つれ親類しんるゐ義母おつかさんであつた。此人このひと途中とちゆう萬事ばんじ自分じぶん世話せわいて、病人びやうにんなる自分じぶんはらまでおくとゞけるやくもつたのである。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
しかし、よるになると、こっそりとはじめて、あさしろもんがあくまでうつしました。かおははれぼったくなり、病人びょうにんのようにみえました。
たぎりくいで湯のたぎりしづめむと病人やまうどつどひ揉めりその湯を
みなかみ紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
乳母 またしてもお干渉せっかひやしゃります、さゝ、お就褥やすみなされませ。誓文せいもん明日あす病人びゃうにんにならしゃりませうぞえ、此夜こよひやしゃらぬと。
段々だん/\べへらして天秤てんびんまで仕義しぎになれば、表店おもてだな活計くらしたちがたく、つき五十せん裏屋うらや人目ひとめはぢいとふべきならず、また時節じせつらばとて引越ひきこしも無慘むざんくるまするは病人びやうほんばかり
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もし其野宿そののじゆくなにかの練習れんしゆうとして效能こうのうみとめられてのことならば、それも結構けつこうであるけれども、病人びようにんまでもその仲間なかまれるか、また病氣びようきおこしてまでもこれを施行しこうするにおいては
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
闇深きに蟋蟀こほろぎ鳴けり聞き居れど病人やみびと吾は心しづかにあらな
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
祝儀しうぎすむやそこ/\定紋の車幾臺大川端の家にとむかへり、あわれ病人やむひとやあつしくなりにしがあたゝかき息こもるうばらのそのうやさまよう、細き息の通ふばかりとや
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
あれは、たしかに一種の病人マラードなんだから、おはらもたったことでしょうが、かんべんしてやってください。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
病人ヤマウドも家居ぬほどの のどけさよ。ほすゝきの木菟ヅクを 買ひてか 去なむ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)