“誓文”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいもん94.7%
ちかいぶみ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乳母 またしてもお干渉せっかひやしゃります、さゝ、お就褥やすみなされませ。誓文せいもん明日あす病人びゃうにんにならしゃりませうぞえ、此夜こよひやしゃらぬと。
この年八月二十六日に市川権十郎は芸道にはげみ、贔屓に負かぬと云う誓文せいもんを書き、父七代目団十郎の寿海老人に奥書をさせて香以に贈った。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
だが、京にのぼるのぞみだけは二つの乳ぶさのまんなかに、誓文ちかいぶみをはさみ込んでいるように棄てなかった。右馬の頭も下じもの役につき、なりわいを建てなおすことではどんなことでもいなまなかった。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)