“せいもん”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
誓文	81.8%
西門	9.1%
井門	4.5%
請問	4.5%

誓文

この年八月二十六日に市川権十郎は芸道に奨（はげ）み、贔屓に負かぬと云う誓文（せいもん）を書き、父七代目団十郎の寿海老人に奥書をさせて香以に贈った。

細木香以 (新字新仮名) ／ 森鴎外(著)

西門

住職はそれから女（おんな）と喬生を西門（せいもん）の方へ葬（ほうむ）ったが、その後（のち）雨曇（あまぐもり）の日とか月の暗い晩とかには、牡丹燈を点（つ）けた少女を伴（つ）れた喬生と麗卿の姿が見えて、それを見た者は重い病気になった。

牡丹灯籠　牡丹灯記 (新字新仮名) ／ 田中貢太郎(著)

井門

「寛政十年四月十五日生于江戸銀座街。幼而学於井四明翁。文政二年卜居於卅間濠。天保十四年六月擢為医員。賜俸三十口。七月進侍医。并官禄四百苞。十二月陞法眼。歴仕二朝十三年。安政二年十一月九日終於家。享年五十八。（節録。）」磐渓は此人と同じく井門（せいもん）より出でた。

伊沢蘭軒 (新字旧仮名) ／ 森鴎外(著)

請問

然らば尚書（○書經）仲虺（ちゆうき）之誥（かう）に「徳懋（さか）んなるは官を懋んにし、功懋んなるは賞を懋んにする」と之れ有り、徳と官と相配し、功と賞と相對するは此の義にて候ひしやと請問（せいもん）せしに、翁欣然として

遺訓 (旧字旧仮名) ／ 西郷隆盛(著)