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せいもん
ふりがな文庫
“
誓文
(
せいもん
)” の例文
乳母 またしてもお
干渉
(
せっかひ
)
を
爲
(
し
)
やしゃります、さゝ、お
就褥
(
やすみ
)
なされませ。
誓文
(
せいもん
)
、
明日
(
あす
)
は
病人
(
びゃうにん
)
にならしゃりませうぞえ、
此夜
(
こよひ
)
寢
(
ね
)
やしゃらぬと。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
この年八月二十六日に市川権十郎は芸道に
奨
(
はげ
)
み、贔屓に負かぬと云う
誓文
(
せいもん
)
を書き、父七代目団十郎の寿海老人に奥書をさせて香以に贈った。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
頷
(
うなづ
)
き
給
(
たま
)
ひ、
卷返
(
まきかへ
)
して
高
(
たか
)
く
右手
(
めて
)
に
捧
(
さゝ
)
げられ、
左手
(
ゆんで
)
を
伸
(
の
)
べて「
杢
(
もく
)
、」「は」と
申
(
まを
)
して
御間近
(
おんまぢか
)
に
進出
(
すゝみい
)
づれば、
件
(
くだん
)
の
誓文
(
せいもん
)
をたまはりつ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わしも一と
身代
(
しんだい
)
つくるつもりだ。……え、品の
納入先
(
おさめさき
)
はどこかって。そいつは、いえない。
熊野牛王
(
くまのごおう
)
の
誓文
(
せいもん
)
にかけて、これだよ
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
誓文
(
せいもん
)
を書き残したおさよは源十郎が棟梁伊兵衛を殺して奪った金……内いくらかは松平出羽守お作事方の払い金と、大部分はたらぬとはいい条
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
五ヶ条の
誓文
(
せいもん
)
が天から下る、藩主が封土を投げ出す、武士が両刀を投出す、えたが平民になる、自由平等革新の空気は
磅礴
(
ほうはく
)
として、その空気に蒸された。
謀叛論(草稿)
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
打
(
ぶた
)
るゝ程憎まれてこそ
誓文
(
せいもん
)
命
掛
(
かけ
)
て移り気ならぬ真実をと早速の
鸚鵡
(
おうむ
)
返し、
流石
(
さすが
)
は
可笑
(
おか
)
しくお辰笑いかけて、身を縮め声低く、
此
(
この
)
手を。離さぬが悪いか。ハイ。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
末の松山浪越さじとの
誓文
(
せいもん
)
も
悉皆
(
しっかい
)
鼻の端の嘘言一時の戯ならんとせんに、末に至って外に仔細もなけれども、只親仁の不承知より手に手を執って淵川に身を沈むるという段に至り
小説総論
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
やれ、
夫
(
それ
)
は
真
(
まこと
)
か。
誓文
(
せいもん
)
か。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
「天地に
誓文
(
せいもん
)
して」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
「それなればなぜ、そちは早くも約束をやぶったのか。忠円僧正を介しての、そちの上書、
誓文
(
せいもん
)
とは、事ごとに約が
違
(
たご
)
うているではないか」
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
男
(
をとこ
)
らしうも
女
(
をなご
)
らしうも
見
(
み
)
えて、
獸類
(
けだもの
)
らしうも
見
(
み
)
ゆる
見
(
み
)
ともない
振舞
(
ふるまひ
)
! はてさて、
呆
(
あき
)
れ
果
(
は
)
てた。
誓文
(
せいもん
)
、
予
(
わし
)
は
今少
(
もすこ
)
し
立派
(
りっぱ
)
な
氣質
(
きだて
)
ぢゃと
思
(
おも
)
うてゐたに。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ふさいで考えますと、お
許
(
ゆるし
)
がないのに錠前を開けるのは、どうも心が済みません。神様、仏様に、
誓文
(
せいもん
)
して、悪い心でなくっても、よくない事だと存じます。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
方様
(
かたさま
)
に口惜しい程憎まれてこそ
誓文
(
せいもん
)
移り気ならぬ真実を命
打込
(
うちこ
)
んで御見せ
申
(
もうし
)
たけれ。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
一人の山法師は、大講堂の
縁
(
えん
)
に立って、吉水から法然上人以下百九十余名の名をもって送ってきたという
誓文
(
せいもん
)
を、朗々と、
高声
(
こうせい
)
で読み初めた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……(婦人連に對ひ)あァ、はァ、
姫御前
(
ひめごぜ
)
たち!
舞踏
(
をど
)
るを
否
(
いや
)
ぢゃと
被言
(
おしゃ
)
る
仁
(
ひと
)
があるか?
品取
(
ひんど
)
って
舞踏
(
をど
)
らッしゃらぬ
仁
(
ひと
)
は、
誓文
(
せいもん
)
、
肉刺
(
まめ
)
が
出來
(
でき
)
てゐるンぢゃらう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
... さるからに
御老職
(
ごらうしよく
)
、
諸役人
(
しよやくにん
)
いづれも
方
(
がた
)
某
(
それがし
)
が
言
(
ことば
)
に
背
(
そむ
)
かざるやう
御約束
(
おやくそく
)
ありたく
候
(
さふらふ
)
」と
憚
(
はゞか
)
る
處
(
ところ
)
も
無
(
な
)
く
申上
(
まをしあ
)
ぐれば、
御年役
(
おんとしやく
)
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
し、「
道理
(
もつとも
)
の
言條
(
いひでう
)
なり」とてすなはち
一同
(
いちどう
)
に
誓文
(
せいもん
)
を
徴
(
ちよう
)
せらる。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
血
(
ち
)
をみるなかれ」の
誓文
(
せいもん
)
をやぶった
科
(
とが
)
で、
加賀見忍剣
(
かがみにんけん
)
はその
神刑
(
しんけい
)
の
山毛欅
(
ぶな
)
の高い上にしばられていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
老公ご一代にかなわねば、三代四代幾代かけても、かならずそうせずにはおかないわれわれの
誓文
(
せいもん
)
のために……お次さん、おれは
捨石
(
すていし
)
になる覚悟だ。それが江戸に来たわしの望みだ。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「誓約。ふウむ……じゃあ、やらせてみようか。おい林冲とやら、
誓文
(
せいもん
)
なんざ、書けとはいわんよ。その代りに、この王倫の命じることを、三日のうちに、きっとやってみせられるか」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
直義は、帰降の
誓文
(
せいもん
)
をさしだした。それには北朝の年号を用いず、南朝年号の「正平五年十二月」と書いた。そしてただちに挙兵にかかった。いまは師直のみが相手ではない。兄と戦うのだ。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして前夜、大友貞宗や少弐筑後守などをも説き伏せて「——菊池とは手を切る」という一約破棄の
誓文
(
せいもん
)
まで取っていたほどなので、あけがた諸所にあがッた火の手にも、いまさらな仰天はせず
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“誓文”の意味
《名詞》
誓文(せいもん)
神にかけて誓う言葉。神に誓約して作成する文書。誓紙。
(出典:Wiktionary)
誓
常用漢字
中学
部首:⾔
14画
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
“誓文”で始まる語句
誓文払
誓文神