“科”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とが58.8%
しぐさ20.4%
しな11.4%
こなし2.8%
シグサ1.9%
くわ1.4%
0.9%
おほ0.5%
0.5%
ぜりふ0.5%
シナ0.5%
ファミリイ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刑は公法なり、科の次第を幟に記し、其とがよばわる事、世に是を告て後来こうらいの戒とせんが為なれば、諸人慎んで之をうけたまわらん条、勿論なり。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
「なんだい、あの音は」食事のはしを止めながら、耳に注意をあつめるしぐさで、行一は妻にめくばせする。クックッと含み笑いをしていたが
雪後 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
子供の方ではしきりに行きたかがるので——もっとも活動写真と云ったって必ず女が出て来て妙なしなをするとはきまっていない
中味と形式 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一方吾々下飯台の方は、幾月にも斯様こんなお手柔てやわらかなこきつかわれ方に遭遇でくわさないので、かえって拍子抜がして、変てこだがさすがに嬉しさは顔やこなしに隠されぬ。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
が、彼自身は、時として、彼のセリフ、彼のシグサに、菊五郎以外のものを感じたに違ひない。其は彼自身であつて、同時に彼の父であつた。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そして本くわ二三年の時分には百五十てんにまでせりのぼつて、球突塲たまつきば常連ぜうれんでも大關格せきかくぐらゐになつたが、何としてもそのをり々の分に左右され勝ちな分の本せいあらそへなかつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
☆いかるが──えんじゃくもくはとりとり
自由 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれ曙立あけたつの王におほせて、うけひ白さしむらく一〇、「この大神を拜むによりて、まことしるしあらば、このさぎの池一一の樹に住める鷺を、うけひ落ちよ」
この一節は、仏教の世界観を物語る「三の法門」すなわち「蘊」「処」「界」の三種の方面から、「一切は空なり」ということを、反覆くりかえして説いたものであります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
「こんなところに用はない。柳沢さんのところに早くゆこう」と、ぜりふをいって裏口から出ていった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
出すまゝの声が、カレの「女」を表現した。小ぶりに身を動して、肩と手とに美しくシナしながら、下体は飛び立つ様な動作をする。
その中に、「ファミリイ」のことが出ており、「科」のことを憶えた。