“前科者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんかもの33.3%
ナッポンサラミン33.3%
プロスクリ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし彼に怨恨（うらみ）のある前科者（ぜんかもの）どもが、短刀逆手（さかで）に現われたとしたらどうするだろうと、私は気になって仕方がなかった。
西湖の屍人 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
今更のように切歯扼腕（せっしやくわん）しているような次第で……私共も一度はドンで年貢を納めさせられた前科者（ナッポンサラミン）ばかりですが、今日の御演説を承りまして初めて眼が醒めました。
爆弾太平記 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)
……あれは、前科者（プロスクリ）とか森林山賊（チュシナ）とかといういかめしい連中なのです。ぶっそうなことにはね、コルシカ人ってのは、みな鉄砲の名人です。十町も向うから暗夜に烏の眼玉を射抜（いぬ）こうという腕前です。
ノンシャラン道中記：05 タラノ音頭　――コルシカ島の巻―― (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)