“射抜”の読み方と例文
旧字:射拔
読み方割合
いぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれの親方のった矢の根は、南蛮鉄なんばんてつでも射抜いぬいてしまうってんで、ほうぼうの大名だいみょうから何万ていう仕事がきているんだ。おれはそこの秘蔵ひぞう弟子だ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その枕はピストルのたまで射抜いぬかれ、血のりで汚れたからです。それが恐ろしい他殺の証拠になるからです。
妻に失恋した男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一人は石垣のそばに坐ったまま頭を射抜いぬかれていたこと、以来とかく遺憾千万な出来事が引き続いて起こったようなわけであるから、生命いのちが惜しいと思ったら