“射貫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぬ81.3%
いとお6.3%
いとほ6.3%
いぬか6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸ひ若旦那が煙草に火を點ける積りで、ヒヨイと首を下げた時だからよかつたものの、さうでもなきや眼玉を射貫いぬかれるところでしたよ。
ああ、血潮を浴びて、白羽の矢が額を射貫いとおしたわいのう。
森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
マーキュ あゝ、ロミオのやつめ、やつ最早もうんでゐるわい! あの眞白まッしろ小婦あまッちょくろでしてやられた、みゝ戀歌こひか射貫いとほされる、心臟しんざう眞中央まッたゞなかれい盲小僧めくらこぞう稽古矢けいこや打碎ぶちくたかれる。
「それぢや。……桜の枝にかかつて、射貫いぬかれたとともに、白妙しろたえは胸を痛めて、どつと……息も絶々たえだえとこに着いた。」
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)