“射竦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いすく92.3%
ゐすく7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その大きな瞳といわず、胸、肩といわず、それは電気性のものとなって、びりびり彼女を取り込め、射竦いすくますような雰囲気を放った。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)
耳を澄せば近いようでもあり、遠いようでもあり、鳥か獣かそれすらも分らぬ。私は其声に射竦いすくめられて、三十分余りも樹の枝にしがみ付いていた。
鹿の印象 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「平岡がたら、すぐかへるからつて、すこたして置いて呉れ」と門野かどのに云ひいて表へた。強い日が正面から射竦ゐすくめる様な勢で、代助のかほつた。代助はあるきながらえずまゆうごかした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)