“南蛮鉄”の読み方と例文
旧字:南蠻鐵
読み方割合
なんばんてつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
侍「亭主や、其処そこの黒糸だか紺糸だか知れんが、あの黒い色の刀柄つか南蛮鉄なんばんてつつばが附いた刀は誠にさそうな品だな、ちょっとお見せ」
先ず第一に太刀がひとふり、つづいて小脇差が二腰、飾り巻の弓が三張り、それに南蛮鉄なんばんてつの鉄扇五挺を加えて都合十一品でした。
戦焦いくさやけとでもいうのか、顔の皮膚は南蛮鉄なんばんてつのように黒くて艶があった。かぶとのあとが薄白くけ残っている程なのである。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)