“冑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぶと87.5%
よろい9.4%
ちゅう3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして不空羂索観音の渇仰者かつごうしゃであるZ君にかぶとをぬいだ。しかし美しいのはただ本尊のみではない。周囲の諸像も皆それぞれに美しい。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
五月の節句に飾るものも三月とは大違いで、やり、刀、かぶとよろい、弓、矢、それから人形でもなんでも黒い腹掛けをかけた力のある金時きんときのたぐいです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
孝に眼をあけているつもりでも、忠には盲目めしい。そちの修業は片目とみゆる。いま玄徳さまは、帝室のちゅうたり、英才すぐれておわすのみか、民みなお慕い申しあげておる。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)