“よろい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨロイ
語句割合
鎧87.8%
甲8.8%
冑1.1%
甲鎧0.8%
戎衣0.4%
着物0.4%
鎧甲0.4%
鐙0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呂州判官(ろしゅうはんがん)とは、日本軍にまできこえた明の豪将(ごうしょう)、一万の兵を従(したが)える呂州判官兵使柯大郎(へいしかたいろう)といって、紺地錦(こんじにしき)の鎧(よろい)を着ていたのであった。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
そのいでたちを見るに、緋房(ひぶさ)のついた鉢兜(はちかぶと)、鋳物綴(いものつづ)りの鍍金(ときん)の甲(よろい)、下には古物ながら蜀江(しょっこう)の袖をちらつかせ、半月形(はんげつなり)の革(かわ)靴をはいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その日に限って、黒皮縅(おどし)の冑(よろい)を着て、南蛮鉄の兜をかぶっていた中村新兵衛は、会心の微笑を含みながら、猩々緋の武者のはなばなしい武者ぶりをながめていた。
形 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
程なく近々と白波をわけて進んでくるのを見ると、その船上には、白い戦袍(ひたたれ)へ銀の甲鎧(よろい)を扮装(いでた)ったすがすがしい若武者が立っていて、しきりと此方(こなた)へ向って手を打ち振っている。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手を膝(ひざ)に眼を閉(と)じて聴く八十一の翁(おきな)をはじめ、皆我を忘れて、「戎衣(よろい)の袖(そで)をぬらし添(そ)うらん」と結びの一句低(ひく)く咽(むせ)んで、四絃一撥(ばつ)蕭然(しょうぜん)として曲(きょく)終るまで、息もつかなかった。讃辞(さんじ)謝辞(しゃじ)口を衝(つ)いて出る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
永年のひいき先——着物(よろい)があるもないもなかった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
この時、お館の方角から鎧甲(よろい)の擦れ合う音、軍馬の鳴らす蹄(ひづめ)の音が幽かながらも聞こえて来た。刻一刻とその物音は邸を指して近寄って来る。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
皇帝は半ば鐙(よろい)の上に立ち上がった。勝利の輝きはその目に上った。