“戎衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうい60.0%
じゆうい20.0%
よろい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうノ大夫行房と、勘解由かげゆノ次官光守は、衣冠すがたで、馬上。ほかの公卿官人はみな、騎馬戎衣じゅうい(軍装)で供奉についた。
坊主であつたものが戎衣じゆういを被て、世のそしりを受け、而して、たゞ、君父のためにこの身を忘れた、朝廷の人は誰ひとり役に立つものはない、臣ひとり空拳を張つて強敵に抗したわけである。
滑川畔にて (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
手をひざに眼をじて聴く八十一のおきなをはじめ、皆我を忘れて、「戎衣よろいそでをぬらしうらん」と結びの一句ひくむせんで、四絃一ばつ蕭然しょうぜんとしてきょく終るまで、息もつかなかった。讃辞さんじ謝辞しゃじ口をいて出る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)