“戎衣(よろい)” の例文
手を膝(ひざ)に眼を閉(と)じて聴く八十一の翁(おきな)をはじめ、皆我を忘れて、「戎衣(よろい)の袖(そで)をぬらし添(そ)うらん」と結びの一句低(ひく)く咽(むせ)んで、四絃一撥(ばつ)蕭然(しょうぜん)として曲(きょく)終るまで、息もつかなかった。讃辞(さんじ)謝辞(しゃじ)口を衝(つ)いて出る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)