“甲鎧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうがい50.0%
よろい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、それはあまりに遠くない地点から、ぼウ——ぼウ——と鳴りわたってきた法螺ほら、また陣鐘じんがね。耳をすませば、ごくかすかに甲鎧こうがいのひびきも聞える。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、翌早朝に陣門をひらいて、甲鎧こうがい燦爛さんらんと、自身先に立ってあさひの下を打って出た。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いったい、どういうわけですか。大王の命を奉じて、明朝は打ち立たんと、今も今とて、一族や部下を集合し、馬や甲鎧よろいをととのえて、勇躍、準備中なのに、このお沙汰は」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
程なく近々と白波をわけて進んでくるのを見ると、その船上には、白い戦袍ひたたれへ銀の甲鎧よろい扮装いでたったすがすがしい若武者が立っていて、しきりと此方こなたへ向って手を打ち振っている。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)