甲鎧こうがい)” の例文
と、それはあまりに遠くない地点から、ぼウ——ぼウ——と鳴りわたってきた法螺ほら、また陣鐘じんがね。耳をすませば、ごくかすかに甲鎧こうがいのひびきも聞える。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、翌早朝に陣門をひらいて、甲鎧こうがい燦爛さんらんと、自身先に立ってあさひの下を打って出た。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)