“こうがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
41.3%
慷慨27.0%
郊外14.3%
梗概8.2%
口外2.0%
黄蓋2.0%
梗槩1.0%
甲盔1.0%
甲鎧1.0%
口蓋0.5%
(他:3)1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帯もくしこうがいのようなものまで悉皆みんならねえからわれ一風呂敷ひとふろしき引纒ひんまとめて
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
びんへちょいと手をったが、くしこうがいかんざし、リボン、一ツもそんなものは目に入らなかった。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
太田錦城と云う漢学者は慷慨こうがいの士だが、信忠がこんなときに逃げないのは無智の耻を耻じているので犬死だと云っている。
山崎合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
今の政治家がみんな人気商売の役者と違ったところはない——と京都にいる時、ある志士の慷慨こうがいを兵馬は聞いたことがある。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
行く道みち食べ物を買う金を取るために、足を止めなければならなかったから、やがてパリの郊外こうがいへ着くまでは五日間かかった。
ツルゲーネフは一八八三年の夏、パリの郊外こうがいくなりました。その死後やがて七十周年になるわけです。
「はつ恋」解説 (新字新仮名) / 神西清(著)
大体の筋さえ通れば勝手に省略したり刪潤さんじゅんしたり、甚だしきは全く原文を離れて梗概こうがいを祖述したものであった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
海洋に関する物理的事項のおもなるものについては近頃出版した拙著『海の物理学』にその梗概こうがいを述べておいた。
物理学の応用について (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それゆえに口外こうがいはなつ言語が、胸中で考えることと正反対の意味にとられることも間々ままある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「うむ、お前がそう心を改めた上は、わしも好んであの方々の邪魔をしようとは思わぬ。御一統の企てについては、ほかから漏れたら知らぬこと、わしからは金輪際こんりんざい口外こうがいすまい。それだけは固く約束しておくよ」
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
漢江の岸に、兵船をそろえていた船手方の黄蓋こうがいは、逃げくずれてきた味方に、大将の不慮の死を知って、大いに憤り、
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と称して、一夜、周瑜はひそかに一船に乗りこみ、魯粛、黄蓋こうがいなど八名の大将をつれて、曹軍の本拠を偵察に行った。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は席上で、彼のためにまたその講演の梗槩こうがいかえした。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
僕は薄い書物を手にしながら、重ねてその梗槩こうがいを彼に尋ねた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あなやと思うまに、丈八の蛇矛じゃぼこ、黒鹿毛の逸足、燦々さんさんたる甲盔こうがいが、流星のごとく此方へ飛んできた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれどこれも孔明の命に依ることであることはいうまでもない。遂に彼は、甲盔こうがいまで捨てて谷の内へ逃げこんだ。そして、かねて孔明からいわれていたところの、
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、翌早朝に陣門をひらいて、甲鎧こうがい燦爛さんらんと、自身先に立ってあさひの下を打って出た。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
耳をすませば、ごくかすかに甲鎧こうがいのひびきも聞える。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつ、どうして斬ったのか、唇にも歯にもふれず、左頬の内がわから、斜めうえに口蓋こうがいのほうへ、浅く斬れている。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
くしこうがいも何処へやら」、「夏衣」、「初音はつね待たるる時鳥ほととぎす」、「ねやの戸叩く水鶏くいな」、「蚊屋の中」、「晴れて逢う夜」、「見返り柳」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
しかし、外には兵革に敗れ、内には賢臣みな誅せられ、あげくの果て、世嗣せいしの位置をめぐって骨肉たがいに干戈かんかをもてあそび、人民は嘆き、兵は怨嗟えんさを放つの有様、天も憎しみ給うか、昨年来、飢餓蝗害こうがいの災厄も加わって、いまや昔日の金城湯池きんじょうとうちも、帯甲たいこう百万も、秋風に見舞われて、明日も知れぬ暗雲の下におののき慄えているところです。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また旅行しても寺などに宿を借らないで、郭外こうがいの林の中に寝た。
老狐の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)