“黄蓋”の読み方と例文
読み方割合
こうがい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
献帝は、玉歩ぎょくほを運んで宣平門へ上がった。血に酔って、いていた城下の狂軍は、禁門の楼台に瑤々ようようかざされた天子の黄蓋こうがいにやがて気づいて
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
従う面々には、先の君理、子衡しこうをはじめとして、父の代から仕えて、流浪中も彼のそばを離れずにきた程普ていふ黄蓋こうがい韓当かんとうなどの頼もしい者もいた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一同、その一沓音にふりかえって、誰かと見ると、零陵れいりょう泉陵せんりょうの産、黄蓋こうがい、字は公覆こうふくといって、いま呉の糧財奉行、すなわち大蔵大臣の人物だった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)