“瑤々”のいろいろな読み方と例文
新字:瑶々
読み方割合
ようよう75.0%
ゆらゆら25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
献帝は、玉歩ぎょくほを運んで宣平門へ上がった。血に酔って、いていた城下の狂軍は、禁門の楼台に瑤々ようようかざされた天子の黄蓋こうがいにやがて気づいて
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白きは浪裏白跳の張順の四か。黒きはさすが弱りぬいた李逵りきのもがきか。瑤々ようようたる波騒なみざいのかすかに立つところ、見ゆるが如くまた見えぬようでもある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鼓、銅拍子、気を合せて、舞のきッかけをうながした。——と、空ゆく雲のそれのように、静の水干すいかんの袖が瑤々ゆらゆらとうごいた。美しい線を描いて舞い初めたのである。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)