“あらまし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アラマシ
語句割合
大略29.8%
概略27.7%
大概17.0%
荒増10.6%
4.3%
予期2.1%
大体2.1%
大要2.1%
梗概2.1%
概要2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹山の親しく見た野村良吉は、大略あらまし前述まへの様なものであつたが、渠は同宿の人の間に頗る不信用であつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
寄附金といわれて我知らずどきまぎしたが「大略あらまし集まった」とわずかに答えて直ぐわきを向いた。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
というところから、私は、後藤貞行氏の人為ひととなりと馬について研究苦心された概略あらましを岡倉校長へ紹介しました。
何故なぜ「どうしたものだろう」かとその理由ことわけたずねて見ると、概略あらましはまず箇様こうで。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
羽織が大概あらまし乾いた頃に女教師が来た。其の扮装みなりを見上げ見下して、目賀田は眼を円くした。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
仮令たとへ木匠こだくみの道は小なるにせよ其に一心の誠を委ね生命を懸けて、慾も大概あらましは忘れ卑劣きたなおもひも起さず、唯只鑿をもつては能く穿らんことを思ひ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
全く谷間田の云いし如くお紺の言立にも此事件の大疑団は氷解したり今お紺が荻沢警部の尋問に答えたる事の荒増あらましを茲に記さん
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
オホホ、私もくわしい事はよく存じませんが先ず荒増あらましを申せばお米は草の実でもみという皮をかぶってその皮をくと中に若い芽があります。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
これ彼が第一のふみあらましなり。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
これ彼が第一の書のあらましなり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ひきついであった、勅使の参向の節にも、呼び出されて、当麻氏の古物語りを奏上せい、と仰せられるか、と思うて居た予期あらましも、空頼みになった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
お差し支えなくばそれらの大体あらましお明しくださらばはなはだ光栄
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『君がこれを読むよりか、僕がこの題で話した方がよさそうだ。どうです、君はきますか。この原稿はほんの大要あらましを書き止めて置いたのだから読んだってわからないからねエ。』
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
宮はその梗概あらましを語れり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「フーン。そうかい。フーン、それじゃ仕方がないから、取りあえずその内容の概要あらましを、吾輩が記憶している範囲で話しておくかね」
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)