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荒増
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あらまし
ふりがな文庫
“
荒増
(
あらまし
)” の例文
オホホ、私も
委
(
くわ
)
しい事はよく存じませんが先ず
荒増
(
あらまし
)
を申せばお米は草の実で
籾
(
もみ
)
という皮を
被
(
かぶ
)
ってその皮を
剥
(
む
)
くと中に若い芽があります。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
配り新規召抱の家來へも夫々
役割
(
やくわり
)
申付用意も
荒増
(
あらまし
)
に屆きたれば愈々明日の出立と相定め伊賀亮常樂院等の
連名
(
れんめい
)
にて大膳方へ
書翰
(
しよかん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
全く谷間田の云いし如くお紺の言立にも此事件の大疑団は氷解したり今お紺が荻沢警部の尋問に答えたる事の
荒増
(
あらまし
)
を茲に記さん
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
くだもの、菓子、茶など不消化にてもうまく候。朝飯は喰はず昼飯はうまく候。夕飯は熱が低ければうまく、熱が高くても
大概
(
たいがい
)
喰ひ申候。容態
荒増
(
あらまし
)
如此
(
かくのごとくに
)
候。(四月二十日)
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
あとはと思つてゐると、
今度
(
こんど
)
は毎日の
活計
(
くらし
)
に
追
(
お
)
はれ
出
(
だ
)
した。自分ながら
好
(
い
)
い
心持
(
こゝろもち
)
はしなかつたけれども、
仕方
(
しかた
)
なしに
困
(
こま
)
るとは
使
(
つか
)
ひ、
困
(
こま
)
るとは
使
(
つかひ
)
して、とう/\
荒増
(
あらまし
)
亡
(
な
)
くして仕舞つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
加へ
新規
(
しんき
)
に
建添
(
たてそへ
)
などし失費も
厭
(
いと
)
はず人歩を
増
(
まし
)
て急ぎければ
僅
(
わづか
)
の日數にて
荒増
(
あらまし
)
成就
(
じやうじゆ
)
したれば然ば
迚
(
とて
)
一先歸國すべしと旅館へは召し連下男一人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それでモーお登和嬢の価値は
荒増
(
あらまし
)
分るだろうが、ともかくもどんな人だか
逢
(
あ
)
ってみたいとおっしゃってそれからお逢わせ申したらさぞお
悦
(
よろこ
)
びになるだろう。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
掛て急ぐ程に僅かに五十日許りにて
荒増
(
あらまし
)
出來上り
建具屋
(
たてぐや
)
疊張付
(
たゝみはりつけ
)
諸造作
(
しよざうさく
)
庭廻
(
にはまは
)
りまで全く普請は成就して壯嚴美々敷調ひけり
依
(
よつ
)
て本多源右衞門と南藏院の
兩名
(
りやうめい
)
にて
普請
(
ふしん
)
出來せし旨を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
荒
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
増
常用漢字
小5
部首:⼟
14画
“荒”で始まる語句
荒
荒野
荒唐無稽
荒磯
荒寥
荒涼
荒海
荒々
荒神
荒地