“荒唐無稽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうとうむけい96.1%
くわうたうむけい3.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、あのひどく荒唐無稽こうとうむけいな「黄金仮面」の風説も、やっぱりその、五十年百年に一度の、社会的狂気のたぐいであったかも知れないのだ。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
荒唐無稽こうとうむけいというものには、人の悲しさをそそる力はないものである。ところがファルスというものは、荒唐無稽をその本来の面目とする。
FARCE に就て (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
近松の時代ものは世話ものよりも勿論荒唐無稽くわうたうむけいである。しかしその為に世話ものにない「美しさ」のあつたことは争はれない。
山海經さんかいけうてもきはめて荒唐無稽くわうたうむけいなものがおほい。小説せうせつでは西遊記さいいうきなどにも、いたところ痛烈つうれつなる化物思想ばけものしさう横溢わうえつしてる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)