“おほよそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オホヨソ
語句割合
大凡63.2%
大約15.8%
7.9%
大概5.3%
大略5.3%
概略2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯うして酒の罎を提げて悄然しよんぼりとして居る少年の様子を眺めると、あの無職業な敬之進が奈何して日を送つて居るかも大凡おほよそ想像がつく。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
大約おほよそ三四町も駈通して、もう大丈夫だらうと思ツて、自分は立停たちどまツてほつと一息した。あとを振向いて見ても誰も來る模樣が無い。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
わたくし共の乗つてゐた船は、おほよそ海に乗り出す船といふ船の中で、一番軽い船であつたのだらうと思ひます。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
竿の長さは鼠頭魚釣りに用うべき竿の大概おほよその定めの長さ一丈一尺だけ有りながら、其重さのもとより用ゐしものに比べてはいと軽きもまた好ましき一つなれば、我が心全く足りて之をひつ
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
このことばしんをなした。翌々夜よく/\や秋田市あきたしでは、博士はかせてふ取巻とりまくこと、大略おほよそかくとほりであつた。もとよりのちはなしである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我は汝によりて詩人となり汝によりて基督教徒クリスティアーノとなれり、されどわが概略おほよそゑがける物を尚良く汝に現はさんため我今手をべて彩色いろどらん 七三—七五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)