“大凡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおよそ50.6%
おほよそ30.4%
おおよ10.1%
おゝよ2.5%
おほよ2.5%
およそ1.3%
だいぼん1.3%
オホヨソ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
探りを入れるにしても大凡おおよその見当を付けてからの事にしなければならないと考えたが、そのアラカタの見当が、なかなか付かなかった。
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
此大勢このたいせいもつ推算すゐさんすると、朝鮮てうせん臺灣等たいわんとう輸入超過ゆにふてうくわ合算がつさんしても、年末迄ねんまつまでには一おく六七千萬圓まんゑん大凡おほよそ豫想よさういたのであつた。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
そのとしの三月三日に桜田におお騒動のあった時であるから、その事を話したので、天下の治安と云うものは大凡おおよそ分るもので
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
大使館たいしかん所在しよざいを、かれ明白めいはくにはらなかつた。勿論もちろん招待せうたい意味いみについても、明確めいかくなことはわからなかつた。しかし大凡おゝよその見当けんたうはわかつてゐた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
さうして此後このご大凡おほよそこんな状勢じやうせいすゝむからしてしたがつすくなくも是迄これまでいやうへえて國債こくさい總額そうがくふやさずにまし次第しだいである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
周囲まはりには村の若者が頬かぶりに尻はしよりといふていで、その数大凡およそ三十人ばかり、全く一群ひとむれつて、しきりにそれを練習して居る様子である。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
そして、その同身感どうしんかんから好きになる。わけてかれの大凡だいぼんや痴愚な点が身近に共鳴するのである。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『世界は廣し萬國は・おほしといへど大凡オホヨソ・五つに分けし名目は・亞細亞阿非利加歐羅巴・北と南の亞米利加に・堺かぎつて五大洲・大洋洲を別に又・南の島の名稱トナヘなり……』
新詩発生時代の思ひ出 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)