“大略”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あらまし43.2%
おおよそ18.2%
たいりゃく11.4%
あらかた9.1%
たいりやく6.8%
おほよそ4.5%
あら/\2.3%
あらま2.3%
おおかた2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
停車場ステーションもいつの間にか改築される、山の手線の複線工事も大略あらまし出来上って、一月の十五日から客車の運転は従来これまでの三倍数になった。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
何んの小一郎が、そんな武士なものか、「あっ」と叫んだ一刹那、大略おおよそ二間背後の方へ、そくに飛び返っていたのである。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「そこでございます、御新姐ごしんぞはな、年紀としは、さて、たれが目にも大略たいりゃくは分ります、先ず二十三、四、それとも五、六かと言うところで、」
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ヘイ水揚ものも御座りましたが夫も大略あらかた結了かたづいて少のひまを得ましたより參りしわけも外ならず時も彌生やよひの好時節上野隅田すみだの花も咲出さきいで何處も彼所もにぎはふゆゑ貧富ひんぷを問ず己が隨意まゝ割籠わりごを造り酒器さゝへ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かゝる光景ありさまは雪にまれなるだん国の風雅人ふうがじんに見せたくぞおもはるゝ。およそちゞみをさらすには種々しゆ/″\所為しわざあれども、こゝには其大略たいりやくをしるすのみ。
いけを、あさから日沒につぼつまで、歩調ほてう遲速ちそくろんぜぬ、大略おほよそ十五時間じふごじかんあひだに、幾𢌞いくまはりか、囘數くわいすうおほいのをもつ勝利かちとする。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
清「大略あら/\ってお前さんの心に大概分ったかえ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
取交し近日婚姻こんれい致す事に成しに依てはゆき早々さう/\やまひおこらば如何にせん故に根切ねきりにあらずともとたのまれたるより今日わざ/\此方へ參りし事なりとまづ大略あらましを語りけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「これが所謂清水の舞台だよ。町が大略おおかた見えるだろう?」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)