“隨意”のいろいろな読み方と例文
新字:随意
読み方割合
まゝ37.5%
ずゐい25.0%
ずいい12.5%
ずゐゐ12.5%
まに/\12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世の隨意まゝならぬは是非もなし、只ゝいさゝ川、底の流れの通ひもあらで、人はいざ、我れにも語らで、世を果敢はかなむこそ浮世なれ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
かれ書生しよせいとして京都きやうとにゐる時分じぶん種々しゆ/″\口實こうじつもとに、ちゝから臨時りんじ隨意ずゐい多額たがく學資がくし請求せいきうして、勝手かつて次第しだい消費せうひしたむかしをよくおもして、いま身分みぶん比較ひかくしつゝ、しきりに因果いんぐわ束縛そくばくおそれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そして、見物人けんぶつにん自分じぶん隨意ずいいにぼたんをすときは、電氣仕掛でんきじかけにつうじて機械きかいうごし、見物人自身けんぶつにんじしん實驗じつけん自由じゆう出來できるようになつてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
石器は何石を以ても隨意ずゐゐつくるを得と云ふものに非ず。土器も亦いづれのつちにてもつくるを得と云ふものにあらず。且つ石器を造るには夫々の道具どうぐ有るべく、土器どきつくるに於ては之を塲所ばしよやうす。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
干潮かんてうときるもあはれで、宛然さながら洪水でみづのあとのごとく、何時いつてた世帶道具しよたいだうぐやら、缺擂鉢かけすりばちくろしづむで、おどろのやうな水草みづくさなみ隨意まに/\なびいてる。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)