“干潮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんちょう40.0%
ひきしお30.0%
ひしお20.0%
かんてう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
干潮かんちょうの時は見るもあわれで、宛然さながら洪水でみずのあとの如く、何時いつてた世帯道具しょたいどうぐやら、欠擂鉢かけすりばちが黒く沈んで、おどろのような水草は波の随意まにまになびいて居る。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
月や太陽が絶えず東から西へ廻るにつれて地球上の海面の高くふくれた満潮みちしおの部分と低くなった干潮ひきしおの部分もまた大体において東から西へ向かって大洋おおうみの上を進んで行きます。
瀬戸内海の潮と潮流 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかし、おあにいさまが助けてくれとおっしゃられておわびをなさるなら、こちらのこの干潮ひしおの玉を出して、水をひかせておあげなさいまし。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
干潮かんてうときるもあはれで、宛然さながら洪水でみづのあとのごとく、何時いつてた世帶道具しよたいだうぐやら、缺擂鉢かけすりばちくろしづむで、おどろのやうな水草みづくさなみ隨意まに/\なびいてる。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)