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干潮
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かんちょう
ふりがな文庫
“
干潮
(
かんちょう
)” の例文
で
干潮
(
かんちょう
)
の時は見るも
哀
(
あわれ
)
で、
宛然
(
さながら
)
洪水
(
でみず
)
のあとの如く、
何時
(
いつ
)
棄
(
す
)
てた
世帯道具
(
しょたいどうぐ
)
やら、
欠擂鉢
(
かけすりばち
)
が黒く沈んで、
蓬
(
おどろ
)
のような水草は波の
随意
(
まにまに
)
靡
(
なび
)
いて居る。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そうじゃないよ、いますこしたてば
干潮
(
かんちょう
)
になる、潮が引けばあるいはこのへんが浅くなり、
徒歩
(
とほ
)
で岸までゆけるかもしらん、それまで待つことにしようじゃないか」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
欄干に
倚
(
よ
)
って下を見ると
満潮
(
まんちょう
)
か
干潮
(
かんちょう
)
か分りませんが、黒い水がかたまってただ動いているように見えます。
花川戸
(
はなかわど
)
の方から人力車が一台
馳
(
か
)
けて来て橋の上を通りました。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
干潮
(
かんちょう
)
に乗じて
作事
(
さくじ
)
をしておいて、それから満潮の勢いと喞筒の力で引き揚げるのだそうだ。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“干潮”の意味
《名詞》
干 潮(かんちょう、ひしお)
(かんちょう)潮が満ちて海面が最も低くなる現象。
ひしお 参照。
(出典:Wiktionary)
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
潮
常用漢字
小6
部首:⽔
15画
“干潮”で始まる語句
干潮時