“作事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さくじ81.8%
こしらへごと9.1%
サクジ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諸侯の一人をお作事さくじ奉行に命じて、造営費いっさいを出させるんです。人の金だから、この二十年目のお修復にはじゃんじゃんつかわせた。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
始のほどは高利かうりの金を貸し付けて暴利ぼうりむさぼり、作事こしらへごとかまへて他をおとしいれ、出ては訴訟沙汰そしようさたツては俗事談判ぞくじだんはんゆる間も無き中に立ツて、ぐわんとして、たゞ其の懐中くわいちうこやすことのみ汲々きふ/\としてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
先祖の村々で、予め考へる事の出来る時間があるとしたら、作事サクジはじめの初春かられに到る一年の間であつた。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)