干潮ひしお)” の例文
しかし、おあにいさまが助けてくれとおっしゃられておわびをなさるなら、こちらのこの干潮ひしおの玉を出して、水をひかせておあげなさいまし。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
その巌から人の脊丈せだけを三ついだ位離れた海の中に、満潮みちしおの時には隠れて、干潮ひしおの時に黒犬の頭のような頭だけだすはえがあるが、そこにきれい女子おなごが、雪のような白い胸を出しているじゃないか
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
命はそのときには干潮ひしおの玉を出してたちまち水をおひかせになりました。そんなわけで、おあにいさまも、しまいには弟さまの命にはとてもかなわないとお思いになり、とうとう頭をさげて
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
満潮みちしおの玉、干潮ひしおの玉
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)