干潮ひきしお)” の例文
月や太陽が絶えず東から西へ廻るにつれて地球上の海面の高くふくれた満潮みちしおの部分と低くなった干潮ひきしおの部分もまた大体において東から西へ向かって大洋おおうみの上を進んで行きます。
瀬戸内海の潮と潮流 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
丁度干潮ひきしおで、馬の太腹から、浅いところは脚のあたりまでしかない。水しぶきを一斉にあげて、七、八十騎がかけ入った様子は、とても百騎足らずの小勢には見えなかった。
干潮ひきしおの時に綱を持ってあっちの向側の岸へ行くんだ。あのでっけえ松の樹のどれか一つにその綱をぐるりと巻く。それからそいつを持ってけえって」揚錨絞盤いかりまきに巻いて、潮を待ってるんだ。