“早々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうそう49.1%
さう/\15.8%
そう/\10.5%
さっさ5.3%
さつさ5.3%
さつ/\3.5%
そこ/\1.8%
さつさつ1.8%
はやはや1.8%
はやばや1.8%
はや/″\1.8%
はや/\1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ナ、何? 壺の蓋をすてたと? 馬鹿者めッ! 棄てたとて、まだお庭にころがっておろう。早々そうそうに拾ってまいれ、たわけがッ!」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
逆手さかてもちまゝうしなひてたふたりしかば是は何事なにごとならんと氣付きつけあたへて樣子やうすきく敵討かたきうちなりと申ゆゑ半左衞門はんざゑもんおほいに驚き早々さう/\町役人ちやうやくにん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
伯父がすまいました其の家は他人に譲りましたから、早々そう/\立ちまして、せめて今夜は遅くも亀有まで行きたいと出かけまする。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
誰方どっちが失敬だ……アラあんな事言ッたら故意わざ愚頭々々ぐずぐずしているよ。チョッ、ジレッタイネー、早々さっさとしないと姉さん知らないからい」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
其の日私は、何の事ともなく自分の爲事を早く切り上げて、そして早々さつさと歸つて來た。恰度方々の役所の退ける時刻だつた。
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
お前さん蚊が喰ひますから早々さつ/\とお上りなされと妻も氣をつくるに、おいおいと返事しながら太吉にも遣はせ我れも浴びて、上にあがれば洗ひざらせしさば/\の裕衣を出して
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
早々そこ/\にして立出れば家主も夫は/\氣の毒千萬と心配しながら諸共に芝札の辻をさして急ぎゆくやがて檢使の前へ呼出よびいだされ長庵に一通り尋ねありて彼の十兵衞の死骸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お前さん蚊が喰ひますから早々さつさつとお上りなされと妻も気をつくるに、おいおいと返事しながら太吉にも遣はせ我れも浴びて、上にあがれば洗ひざらせしさばさばの裕衣を出して
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ただその忠義が、小節に止まって、大義でないことが惜しまれるものの、これもぜひなき時勢のにごりだろう。早々はやはや、京都に帰って、元の主人に忠勤するがいい。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの人間を知っているたくは、出さねばどんな事をされるか解らない、と云って金の調達は早々はやばやに出来ず、つい思案に余ってあの通り自殺致しました。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
取な早々はや/″\用意を致せといふ言葉ことばに隨て然ば御先へと又短刀たんたう持直もちなほしあはや只今突立つきたてんとする時亦々廊下らうか物音ものおとすさまじく聞えければ越前守何事やらん今暫いましばらくと忠右衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
悦び合ふ愛情いと尊くも嬉しけれ早々はや/\乘れ雨のきたらんにとかれて心ならねど又馬車に乘り先の嶮岨を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)