“さつさつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
颯々89.5%
早々5.3%
爽々5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ランマンと花の咲き乱れた四月の明るい空よ、地球の外には、颯々さつさつとして熱風が吹きこぼれて、オーイオーイと見えないよび声が四月の空にはじけている。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
お前さん蚊が喰ひますから早々さつさつとお上りなされと妻も気をつくるに、おいおいと返事しながら太吉にも遣はせ我れも浴びて、上にあがれば洗ひざらせしさばさばの裕衣を出して
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
僕は字引を街で金にえて、平井の紹介状しょうかいじょうふところに、その郊外の邸へ行ってみた。武者窓でもつけたら、さむらいが出て来そうな、古風な土塀どべいをめぐらした大邸宅で、邸を囲んで爽々さつさつたる大樹がしげっていた。
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)