爽々さつさつ)” の例文
僕は字引を街で金にえて、平井の紹介状しょうかいじょうふところに、その郊外の邸へ行ってみた。武者窓でもつけたら、さむらいが出て来そうな、古風な土塀どべいをめぐらした大邸宅で、邸を囲んで爽々さつさつたる大樹がしげっていた。
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)