“さっさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
佐々68.2%
早々13.6%
匇々9.1%
颯々9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じく其弟の源六は佐々さっさ成政の養子で、二人いづれも秀吉を撃取うちとりにかかった猛将佐久間玄蕃げんばの弟であったから、重々秀吉のにくしみは掛っていたのだ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
決して咎めねえから早々さっさと敷くがいと、実はお組のお頭も得心なせえやした事です
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ちらと見たばかりでは何の車とも分らなかった。何でも可なり大きな箱車はこぐるまで、上からこもかぶせてあったようだったが、其を若い土方風の草鞋穿わらじばきの男が、余り重そうにもなく、匇々さっさと引いて来る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
初めから此方こっちは斬る気はない、ただ逃げては不味まずい、きっられるとおもったから進んだ所が、先方も中々心得て居る、内心わ/\表面颯々さっさと出て来て
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)