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匇々
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さっさ
ふりがな文庫
“
匇々
(
さっさ
)” の例文
尤も許しさえしたら、何も
角
(
か
)
も
抛
(
ほっ
)
て置いて
匇々
(
さっさ
)
と帰るかも知れぬが、兎も角も職分だけは
能
(
よ
)
く尽す。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
瞥
(
ちら
)
と見たばかりでは何の車とも分らなかった。何でも可なり大きな
箱車
(
はこぐるま
)
で、上から
菰
(
こも
)
を
被
(
かぶ
)
せてあったようだったが、其を若い土方風の
草鞋穿
(
わらじばき
)
の男が、余り重そうにもなく、
匇々
(
さっさ
)
と引いて来る。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
犬が外を通りさえすれば
屹度
(
きっと
)
飛んで出る。喧嘩するのかと、私がハラハラすれば、喧嘩はしない、唯
壮
(
さかん
)
に尻尾を
掉
(
ふ
)
って鼻を
嗅合
(
かぎあ
)
う。大抵の犬は相手は子供だという
面
(
かお
)
をして、其儘
匇々
(
さっさ
)
と
行
(
い
)
こうとする。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
諦め玉え々々と三度
回向
(
えこう
)
して、
彼方
(
あちら
)
向いて
匇々
(
さっさ
)
と行って了う。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
匇
部首:⼓
5画
々
3画
“匇々”で始まる語句
匇々不一