颯々さっさ)” の例文
一例をぐれば、一人ひとりの人が原書を読むそのそばで、その読む声がちゃんと耳に這入はいって、颯々さっさと写してスペルを誤ることがない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
初めから此方こっちは斬る気はない、ただ逃げては不味まずい、きっられるとおもったから進んだ所が、先方も中々心得て居る、内心わ/\表面颯々さっさと出て来て
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あるいは物の性質により、遠慮なく喰いて害をなさざることもあり、喰いて害なくば颯々さっさと喰うもまた可なり。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
欺て河豚を喰わせるれから又一度やっあとで怖いとおもったのは人をだまして河豚ふぐわせた事だ。私は大阪に居るとき颯々さっさと河豚も喰えば河豚のきもくって居た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)