“早晩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうばん36.1%
いつか30.6%
さうばん8.3%
いつ5.6%
いまに5.6%
いつしか2.8%
いずれ2.8%
いづしか2.8%
いま2.8%
はやかれおそかれ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
してみると、何もこの日の成行きとのみ言わず、こういうことは、早晩(そうばん)何らかの形で現われなければならなかったのかも知れない。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
さるによつて僕(やつがれ)は、常に和殿們(ら)を貴とみ、早晩(いつか)は款(よしみ)を通ぜんとこそ思へ、聊(いささ)かも仇する心はなきに、何罪科(なにとが)あつて僕を、噬(かま)んとはしたまふぞ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
で、私(わたくし)は堅(かた)く信(しん)じてゐます。若(も)し來世(らいせい)が無(な)いと爲(し)たならば、其時(そのとき)は大(おほ)いなる人間(にんげん)の智慧(ちゑ)なるものが、早晩(さうばん)是(こ)れを發明(はつめい)しませう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
かく存命(ながら)へて今日までも、君に傅(かしず)きまゐらせしは、妾がために雄の仇なる、かの烏円をその場を去らせず、討ちて給ひし黄金ぬしが、御情に羈(ほだ)されて、早晩(いつ)かは君の御為(おんため)に、この命を進(まい)らせんと
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
何(ど)んなそれア穏密方(おんみつがた)が来て調べたって長い間のお前の煩いを介抱した様子から皆(みんな)世間で知って居るから早晩(いまに)彼の子も罪が免(ゆ)りて帰れようから然う泣いてばかり居ちゃアいけない
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
眞實(まこと)と思ひ終に吾助の言葉の如く二兩の金を持(もち)宿(やど)へ下りたり然るに惡事千里の諺(ことわざ)の如く早晩(いつしか)吾助がお兼と言合せ飯炊(めしたき)の宅兵衞より金五兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
知っていなかったとすれば尚おのこと、知られたくなかったのだが、既(も)う斯う突き止められた上に、悪戯(いたずら)で岡妬(おかや)きの強い人間と来ているから、此の形勢では早晩(いずれ)何とか為(せ)ずにはいまい。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
怨(うらみ)に長(なが)き夜も早晩(いづしか)更行(ふけゆ)き早(はや)明(あけ)六ツに間も有じとて切腹の用意に掛(かゝ)らるゝに明六ツの時計(とけい)鳴渡(なりわた)れば越前守は奧方(おくがた)に向ひ悴(せがれ)忠右衞門切腹致さば其方介錯(かいしやく)致せ其方自害(じがい)せば予が直(ぢき)に介錯(かいしやく)すべし予が切腹せば介錯(かいしやく)には大助致すべしと言付(いひつけ)て又忠右衞門に向ひ最早(もはや)時刻(じこく)なるぞ後(おく)れを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
本当(ほんたう)に困るぢやアないかね、私(わたし)も義理(ぎり)ある間(なか)だから小言(こごと)も云(い)へないが、たつた一人の兄(にい)さんを置去(おきざ)りにして帰(かへ)つて来(く)るなんて……なに屹度(きつと)早晩(いま)にぶらりと帰(かへ)つて来(く)るのが落(おち)だらうが
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
『それに就(つ)けても、惡(にく)む可(べ)きは海賊船(かいぞくせん)の振舞(ふるまひ)、かゝる惡逆無道(あくぎやくむだう)の船(ふね)は、早晩(はやかれおそかれ)木葉微塵(こつぱみぢん)にして呉(く)れん。』と、明眸(めいぼう)に凛乎(りんこ)たる光(ひかり)を放(はな)つと、聽(き)く日出雄少年(ひでをせうねん)は、プイと躍立(とびた)つて。