早晩いつしか)” の例文
眞實まことと思ひ終に吾助の言葉の如く二兩の金をもち宿やどへ下りたり然るに惡事千里のことわざの如く早晩いつしか吾助がお兼と言合せ飯炊めしたきの宅兵衞より金五兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
夫よりして友次郎夫婦ふうふ路次ろじ油斷ゆだんなく少しも早く江戸にいた如何いかにもして身の落付おちつきを定めんものと炎暑えんしよの強きをもいとはず夜を日についゆくほど早晩いつしか大井川を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取し事のあらはれんをおそれて逃亡かけおちせし者ならんとみせにて取々のうはさをなしければ此事早晩いつしか宅兵衞が耳に入始てあざむかれたる事を知り口惜くちをしかぎりなく如何にもして此恨このうらみを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)