“逃亡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけおち35.0%
とうぼう30.0%
ずら10.0%
かけお5.0%
たうばう5.0%
だしぬけ5.0%
でら5.0%
ふけ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
逃亡かけおちをしてもこの関係を忘れる事は出来まいとも考えた。また忘れる事が出来るだろうとも考えた。要するに、して見なければ分らないと考えた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
マチアはボブに二十七フランを、わたしたちの逃亡とうぼうのためにほねってくれた礼にやりたいと思ったが、かれは一スーの金も受け取らなかった。
「きまってらあな。」勘弁勘次が口を尖らせて、「引っ張り上げておいて、縁から庭へ飛んで逃亡ずらかったんですぜ、ねえ親分。」
のみならず逃亡をしたって、いつまでも逃亡かけおちている訳じゃない。急に自滅がしにくいから、まずその一着として逃亡ちて見るんである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
たゞせしに小松屋のかゝへ遊女いうぢよ白妙しろたへ執心しふしんして只今迄も度々安五郎とか申者と口論こうろんにも及びし趣き聞えたり然すれば汝大門番重五郎を殺す心は有まじけれどかれ安五郎白妙が逃亡たうばう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私をソノ或処あるところへ、なんで、質入れに致してお金を沢山借りて、兄は表から逃亡だしぬけを致したのでございます
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
凡そお兄さまが自家を逃亡でられてからといふものは、家の中は全く灯の消えた暗さです。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
したのだろう。それで野郎、逃亡ふけたのだな