“逃亡者”の読み方と例文
読み方割合
かけおちもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すかし見るに生憎あひにく曇りて黒白あやめも分ず怖々こは/\ながら蹲踞つぐみ居ればくだんの者は河原へあがより一人の女を下しコレ聞よ逃亡者かけおちものと昨日から付纒つきまとひつゝやう/\と此所へ引摺ひきずこむまでは大にほね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
遣ひ手にも入ず白妙を今失ひては口惜くちをししと追駈おつかけ來り逃亡者かけおちものを渡せばよし萬一渡さずば汝れ迄刀のさびにして遣ると氷の如き一刀引拔ひきぬきつひに重五郎を切殺きりころし心せきたる其餘り煙草たばこ入を落せしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
如何いかなるわけなるやととふに八五郎され御咄おはなし申べし先刻越後者のよしわかき夫婦連の侍士さふらひ私し見世に御休みなされしが逃亡者かけおちものとも見えず身形みなりも可なり立派なれども一向に旅馴たびなれぬ樣子にてイヤモウ意氣地いくぢもなく殊に女は足を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)