“御咄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おはなし60.0%
おはな40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『御隱居御存生の中の御咄おはなしあらまし覺書』として、やはり前のものと同じやうな半紙二つ折りの横とぢの古帳であるが、それには
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
すぐころ福羽君に一寸ちょっと御目にかゝり、御咄おはなしきゝ候間、ちと/\三八在宿に候まゝ、御とまりがけにても御出待上候。万々拝顔のうへ申入候。めでたくかしく。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
うれへんまたたれをかうらむる所もなし拙者せつしやは少々したゝめ物あれば御免ごめんあれ貴殿は緩々ゆる/\御咄おはなし成るべしと云ひつゝ其身はつくゑかゝりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……先日は貞助様(領左衛門舎弟)御入京御座候ところ御匇々そうそうにて残意少からず存じ奉り候。さて愚意いささ御咄おはなし申し候ところ、御承知にて早速金百両御差し向け下され、たしか収手しゅうしゅ御芳情感佩奉り候。
志士と経済 (新字新仮名) / 服部之総(著)