御咄おはな)” の例文
うれへんまたたれをかうらむる所もなし拙者せつしやは少々したゝめ物あれば御免ごめんあれ貴殿は緩々ゆる/\御咄おはなし成るべしと云ひつゝ其身はつくゑかゝりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……先日は貞助様(領左衛門舎弟)御入京御座候ところ御匇々そうそうにて残意少からず存じ奉り候。さて愚意いささ御咄おはなし申し候ところ、御承知にて早速金百両御差し向け下され、たしか収手しゅうしゅ御芳情感佩奉り候。
志士と経済 (新字新仮名) / 服部之総(著)
進めされば秀盛先生はこの近邊きんぺんにも御弟子これ有よしにて時々御指南に御出おいでなされて滯留たうりうせつ毎度まいど私方わたくしがたにて御宿おやどを申上夫ゆゑ大先生の御咄おはなしに貴方樣の御噂おうはさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞長兵衞夫は何が大變たいへんだと云に長八まことに大變なり親分に御相談申さねばならずそれつけても是まで親分にはかくし御咄おはなし申さざりしが私し共夫婦はかねて御存じの通り國元くにもと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)