“机”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つくえ61.7%
つくゑ26.6%
デスク4.3%
テーブル3.2%
2.1%
づくえ1.1%
ティッシェ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いままで、たのしかった、いえなかは、たちまちわらいがえてしまって、あには、自分じぶん本箱ほんばこや、つくえのひきだしを、かたづけはじめました。
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
どるめんといふも、いしつくゑといふ意味いみ言葉ことばであります。このてーぶるのした人間にんげんはうむつたので、これはうたがひもなくはかであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
今夜、私はデスクの前に腰をかけて抽斗を開けた。書いたものをあらまし引裂いて棄ててしまおうとして、私はむかしの文書をり分けにかかったのだった。
と云ううちに文月巡査は、眼前めのまえテーブルの上に身体からだを投げかけて両肱を突いた。シッカリと頭を抱え込むと、溜息と一所に云った。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
千手院のの灯は、暗い川音に揺れまたたいて、一の辺りを、ちまちまと照らしていた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何時も何かつまらないやうな、物足りぬ顔で大きな古づくえの前に坐り込むでゐるが、飽きるとゴロリ横になツて、貧乏揺をしながら何時とはなく眠ツて了ふ。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
……衣裳戸棚コムモーデ、……ティッシェ、……穴蔵ケルレル、……料理場キュッヘ……。そうだ。なるほど、あそこだったんだ。……なぜ、気がつかなかったんだろう。あんなたわいもないことになぜ気がつかなかった。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)