“床机”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しやうぎ50.0%
しょうぎ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瓦色かはらいろ薔薇ばらの花、煙のやうな道徳の鼠繪具、瓦色かはらいろ薔薇ばらの花、おまへは寂しさうな古びた床机しやうぎひあがつて、咲き亂れてゐる、夕方の薔薇ばらの花、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
どんどんとそのあとでまた太鼓を打つた。欄干てすりの前に置いた大きい床机しやうぎの上で弁当を開く近在の人もある。和歌山の親類の客を迎へに停車場ていしやばへ行つて居た番頭が真先まつさきになつて七八台の車が着いた。
住吉祭 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
駄菓子店である生家の軒先の床机しょうぎを出して、懐中の三番めの女の児をヨイヨイたたきながら、弱い冬の陽だまりでじッとしている習慣だった。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
刑場は竹矢来を結廻ゆいめぐらし、その中に五十本の磔柱を立て並べ、柱の前三尺余り隔てて、たきぎを山の如く積み、見張の役人それぞれ床机しょうぎによって時刻を待ちます。
十字架観音 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)